英航空業界団体UK Sustainable Aviation coalitionは2月4日、英国政府の二酸化炭素削減目標に沿い、2050年までに航空業界での二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)計画を発表した。
同団体の加盟企業には、理事企業として、ブリティッシュ・エアウェイズ、エアバス、ロールスロイス、航空管制公社(NATS)、ロンドン・ヒースロー空港、ロンドン・ガトウィック空港、マンチェスター空港グループ(MAG)、イギリス航空宇宙安全保障産業連合(ADS)、航空会社業界団体Airlines UK、空港業界団体NZAOAがいる。その他の一般加盟企業には、イージージェット、ヴァージン・アトランティック航空、ボーイング、ユナイテッド・テクノロジーズ、BP、バーミンガム空港、ブリストル空港、エジンバラ空港、グラスゴー空港等がいる。flybeも署名機関として参加している。
今回発表の報告書では、航空業界でカーボンニュートラルを実現するためのロードマップを提示した。達成のために、複数の手法を組み合わせる。
(出所)Sustainable Aviation
提示したロードマップでは、今後の航空の需要の伸びを考慮に入れ、二酸化炭素排出量が現状のまま行くと2016年の2倍の7,100万tになる状況からスタート。その状態から、カーボンニュートラルにするための方策として、「カーボンプライシング導入による自然削減効果」「航空交通管理(ATM)による燃料削減」「既存の航空機の省エネによる燃料削減」「新型機開発による燃料削減」「持続可能な燃料(SAF)」による排出削減」で2050年までに排出量を
2,500万tにまで削減する。そのあとにカーボンオフセットによる効果でゼロにする。
同団体は、ロードマップを実現するためには政策支援をが不可欠としており、英政府に対し、機体開発やSAFへの支援や、「Airspace Modernisation Programme」の実現による運行の効率化、CORSIA(国際航空のカーボンオフセットおよび削減スキーム)を支持するための国際機関との連携を求めた。
【参照ページ】UK AVIATION COMMITS TO NET ZERO CARBON EMISSIONS BY 2050
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