議決権行使助言世界大手米ISSのESG評価部門ISS ESGは2月6日、独インデックス開発大手Solactiveと協働で、EUサステナブルファイナンス政策の一環で策定された低炭素ベンチマークに整合性のある2つのインデックスをリリースした。
今回設定の「Solactive ISS ESG Paris-Aligned Benchmark(PAB)」と「Solactive ISS ESG Climate Transition Benchmark(CTB)」は、各々、EUの低炭素ベンチマーク2つに対応している。具体的には、ポートフォリオ構成企業やポートフォリオ全体の気候変動緩和内容について気候変動に関する政府間パネル(IPCC)のレポート内容に即した要件を設定した「EU気候移行ベンチマーク(EU CTB)」と、さらに厳しくパリ協定に即したセクター方針等を追加した「EUパリ協定整合ベンチマーク(EU PAB)」の2つ。
【参考】【EU】欧州委TEG、低炭素「ベンチマーク」最終報告書発表。ESGベンチマーク内容開示も(2019年10月4日)
両インデックスとも、銘柄ユニバースは、「Solactiveグローバル・ベンチマーク・シリーズ(GBS)」。同インデックス・シリーズは、先進国を銘柄選定対象としているが、顧客ニーズに応じ、その他の地域も組み入れる。
また両インデックスとも、インデックス組入要件において、スコープ3の二酸化炭素排出量評価を最初から導入。欧州委員会のサステナブルファイナンスに関するテクニカル専門家グループ(TEG)が定めた要件では、スコープ3は、4年目までに評価対象に含めなければいけないとしているが、Solactiveでは初年度から対象に含める。
【参考】【国際】MSCI、EUサステナブルファイナンスの低炭素ベンチーマークに準拠したインデックスを2本リリース(2019年11月11日)
【参照ページ】EU Climate Benchmark Series Launched in Partnership with Solactive
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