英ボリス・ジョンソン首相は2月4日、2020年に開催さえる第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)を英国グラスゴーで開催すると発表。英国を気候変動分野のリーダーとしての存在感を示す意欲を表明した。
英国はすでに2050年までの二酸化炭素ネット排出量ゼロ(カーボンニュートラル)を法定目標としている。COP26の議長国となることで、他国にもこの動きを広げていきたい考え。
今回、リーダーとしての政策の一つとして、新たに2035年までにガソリン・ディーゼル車及びハイブリッド車の新車販売を禁止する方針を発表した。イギリスは、前メイ首相時代の2017年7月に、2040年のガソリン車とディーゼル車の新車販売を2040年までに全面禁止すると正式発表したが、ハイブリッド車も加えた形で達成を5年間前倒しする。
また同首相は同日、英国で石炭火力発電所を当初決定より1年前倒しし、2024年10月1日に全廃すると発表した。英国では石炭火力発電所の廃止が大きく進んでおり、1990年比で二酸化炭素排出量の44%削減を達成。2012年には石炭火力発電所の電源割合は40%あったが、2019年には3%未満にまで下がった。
今回の発表は、イタリアのジュゼッペ・コンテ首相との会見の場で披露された。COP26では、コンテ首相も議論をリードする役割を担う。
【参考】【イギリス】政府、環境法案発表。廃プラの途上国輸出禁止権限も政府に付与。環境計画の強制権限も(2020年2月4日)
【参考】【イギリス】国会、2050年までのCO2排出ゼロ法案を可決。法制化したのはG7で初(2019年7月2日)
【参考】【イギリス】環境相、2040年までにガソリン車・ディーゼル車販売を全面禁止。ハイブリッド車も対象(2017年8月6日)
【参照ページ】PM launches UN Climate Summit in the UK
【参照ページ】End of coal power to be brought forward in drive towards net zero
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら