物流世界大手米UPSは1月29日、同社CVC(コーポレートベンチャーキャピタル)のUPS Venturesを通じ、EV商用車開発の英Arrivalにマイナー出資したと発表した。UPSは今回のマイナー出資により、同社車両の優先的な購入権を取得。またUPSとして同社からEV配送車を1万台を購入することも発表した。UPSの配達車両のEV化を進める。
UPSは、Arrivalと協働し、EVと、走行補助システム(ADAS)を開発していく。ADASは、安全性能や省エネと同時に、UPSの物流敷地内での自動走行も視野に入れる。ADASの実証試験は2020年後半に開始。試験にクリアすれば、1万台の車両購入が発動する契約となっている。UPSは、北米及び欧州での車両投入を計画している。
Arrivalは、軽量で耐久性のある素材を使っており、組立も容易という特徴を持つ。UPSは2016年からArrivalとの協働を開始し、カスタマイズ商用車両の開発を手掛けていた。
Arrivalに対しては、韓国の現代自動車と起亜自動車も1.1億米ドルを出資済み。アマゾンは、米スタートアップ「Rivian」から10万台のEV商用車を10万台購入すると発表しており、物流業界でのEV化が新展開を迎えている。
【参照ページ】UPS Invests In Arrival, Accelerates Fleet Electrification With Order Of 10,000 Electric Delivery Vehicles
【画像】UPS
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら