ルクセンブルク政府とルクセンブルク金融業界連盟による官民パートナーシップ「Luxembourg for Finance」は1月28日、同国をサステナブルファイナンスの中心地とするための2025年コミットメントを発表した。
同コミットメントは6つの内容で構成している。
欧州の中心
2025年までにEU金融ハブとしての存在感をさらに拡大しにいく。英国EU離脱(ブレグジット)では、金融機関60者以上がルクセンブルクにEU拠点機能をロンドンから移転。EUの資本市場同盟(CMU)政策を支持し、越境取引で不動の地位を目指しにいく。
欧州の中心から世界の中心へ
2025年までに国際金融の地位を確立しにいく。特にウェルスマネジメント、オルタナティブ投資運用での専門性を磨き、今でも強いファミリーオフィスからの支持をさらに伸ばす。また運用会社を中心に、金融機関グループにとっての、リスクマネジメント、コンプライアンス、規制対応の拠点としての役割も重視する。
サステナブルファイナンスでのリーダーシップ
2025年までにサステナブルファイナンス市場は数十億米ドルから数兆米ドルにまで伸びると見込み、インパクト投資やブレンデッドファイナンスの分野での中心的役割を取りに行く。グリーンファイナンスでは、再生可能エネルギープロジェクトに投資する欧州ファンドのうち35%はルクセンブルク籍であり、また世界のグリーンボンドの50%はルクセンブルク証券取引所に上場している。EUタクソノミーにより、ルクセンブルクの地位はさらに強くなると見ている。
イノベーション推進
金融のデジタル化を推進するための市場環境を整備し、金融イノベーションを加速するための立法を続けることにコミットした。特にトークン化のような新たな金融分野に対する欧州立法を主導していく。
責任あるガバナンス
2025年までに金融センターとしてのAAA格付を維持し、法的・政治的に安定した環境を続けていく。また2025年までに国際基準へのコンプライアンスを確保する。特に税制において改革をしていくと見られる。
人材
国際的なタレントにとって魅力的な場所になり続けるため、駐在員に対する法律・金融フレームワークを整備。ルクセンブルク人材の職業教育についてもレベルアップし、国際金融センターとしての役割をサポートしていくるようにする。
【参考】【ルクセンブルク】政府とUNEP FI、ルクセンブルク・サステナブルファイナンス・ロードマップ発表(2018年10月6日)
【参照ページ】LUXEMBOURG'S AMBITIONS FOR 2025: SHAPING A SUSTAINABLE FUTURE
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