世界経済フォーラム(WEF)は1月16日、個人情報の保護リスクと活用に関する分析レポートを発表した。個人情報保護では、英ブリティッシュ・エアウェイズが目下、個人情報流出で1.83億ポンド(263億円)の罰金が検討されているなどリスクが高まっている。一方、個人情報活用の利便性を高めるためのアクションも始まっている。
【参考】【EU】加盟国当局、GDPR施行から違反企業に合計140億円の罰金命令。前年より増加(2020年1月25日)
セールスフォース・ドットコムの調査によると、企業の個人情報活用に不安を感じている人は57%と過半数を超える。その一方で、ユーザーは、情報カスタマイズ等の便利なツールを求めており、信頼性の高い個人情報管理のあり方が問われている。ボストン・コンサルティング・グループによると、2018年の個人認証・詐欺防止市場は280億米ドル(約3兆円)にまで拡大した。
信頼性の高い個人情報管理では、業界での連携が進み、全体でのコスト削減を実現する傾向が見られる。スウェーデンでは、銀行業界が共通の「 BankID」を開発。エストニアでは、電子カルテを病院が共有できる共通データ化をすでに実現している。出入国管理でも、「Known Traveller Digital Identity」が参加国政府により検討されている。
WEFは、個人認証システムの開発で協働することを推奨。適切な目的を明確化し、設計・開発を行うことが重要とした。
【参照ページ】Businesses Must Work Together to Protect Users’ Digital Identities
【参照ページ】A Great Digital Identity Solution Is One You Can’t See
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