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【国際】ヒューマン・ライツ・ウォッチ、2020年年次報告書発表。日本の人権課題も指摘

 国際人権NGOヒューマン・ライツ・ウォッチ(HRW)は1月14日、人権に関する年次報告書「World Report」の2020年版を発表した。同報告書の発表は今年で30回を迎える。同報告書では、各国の人権状況の課題について分析するとともに、特集分析も掲載。今年では昨今の中国での人権侵害が取り上げられた。

 特集記事では、中国の特集内容を19ページに渡って掲載。人権侵害では、米トランプ政権、インドのモディ政権、ブラジルのボルソナロ政権が少数派をスケープゴートにし支持を得るポピュリストの傾向にあり、人権軽視の動きがある中、とりわけ中国政府の人権侵害の動きは酷いと取り上げた。

 中国での例では、テクノロジーを使った国民の監視をまず問題視。また、中国の経済最優先・人権軽視の独裁主義手法は、他国の模範になりつつあると警鐘を鳴らした。また国際機関が人権保護に動こうとする取り組みも邪魔すると言及。他の国の独裁主義者や、表面上は人権保護を謳いながら、中国経済へのアクセスを優先する企業、学者も共犯の関係にあると厳しく批判した。

 各国の分析では、日本については、死刑、1948年から1996年まで有効であった旧・優生保護法による障がい者の強制不妊手術、女性の権利、児童の権利、LGBTの権利、先住民の権利、難民、移民労働者、労働権、報道や表現の自由、刑罰、外交政策について分析した。報道・表現の自由では、あいちトリエンナーレに対する抑圧、刑事司法でも最長23日間にもわたる勾留、移民労働者では外国人技能実習生の扱い等について課題があると指摘した。旧・優生保護法については、政府が公式に謝罪したことを評価した。

【参照ページ】WORLD REPORT 2020

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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