インデックス開発大手英FTSE Russellは1月16日、欧州経済通貨同盟(EMU)加盟国に限定し、気候変動リスクを考慮した国債インデックスをリリースした。
今回リリースしたインデックスは、「FTSE Climate Risk-Adjusted European Monetary Union(EMU)Government Bond Index(通称Climate EGBI)。FTSEは2019年7月、グローバルを対象とした同種のインデックスをリリースしたが、欧州経済通貨同盟加盟国に限定したインデックスを今回新たに設定した。背景には、投資家の需要拡大がある。
同インデックスの気候変動リスク算定では、仏ESG信用格付大手Beyond Ratingsのデータを活用。FTSE Russellの親会社であるロンドン証券取引所グループ(LSEG)は2019年6月、Beyond Ratingsを買収。戦略的にFTSE Russellの債券インデックスの強化に活用してきている。
【参考】【イギリス】ロンドン証券取引所グループ、仏債券ESG信用格付Beyond Ratings買収(2019年6月7日)
今回の気候変動リスク算定では、移行リスク、物理的リスク、レジリエンス(リスク対応力)の3つの尺度で実施。各国の気候変動スコアは毎月5月に更新される。そのスコアに基づき、インデックス内での構成ウエイトが、アンダーウエイトまたはオーバーウエイトされる。
【参照ページ】FTSE Russell expands climate risk-adjusted government bond index series
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