国際グリーンボンド基準策定NGO気候債券イニシアチブ(CBI)は1月16日、2019年の世界のグリーンボンド発行統計を発表した。CBI基準に適合するグリーンボンド発行額は、世界全体で2,481億米ドル(約27.3兆円)。2018年の1,711億米ドル(約18.8兆円)か49%上昇した。2019年のグリーンローン設定額68億米ドル(約7,500億円)を足すと、2,549億米ドル(約28.1兆円)となった。
【参考】【国際】サステナブルボンド・ローンの2019年発行額は51兆円。前年78%増。ブルームバーグ発表(2020年1月11日)
CBIは2019年1月、同年の発行額見込みを2,300億米ドルから2,500億米ドルと予想しており、グリーンボンドだけでほぼ同等の発行額を実現した。今回CBIは、2020年のグリーンボンド・ローン合計を3,500億米ドルから4,000億米ドルと予想した。
2019年のグリーンボンドの国別発行額では、例年同様、米国が首位で約500億米ドル。2位が中国で約300億米ドル。それに欧州勢が続き、フランスも約300億米ドル、ドイツ約200億米ドル弱、オランダ約150億米ドルの順。日本は100億米ドル弱で、世界銀行等の国際機関発行を加えた順位で8位だった。EU諸国、米国、中国の3地域だけで、発行額の73.5%を占めた。
資金使途別では、エネルギー分野が最も多く31.5%。それに、不動産29.3%、輸送20.2%、水インフラ23.8%と続く。発行体別では、事業会社による発行額が大きく増加した。
CBIは、今回の統計の詳細レポートを1月下旬に発表する予定。
【参照ページ】Record 2019 GB Issuance $255bn! EU largest market: US, China, France lead Top 20 national rankings: Sovereign GBs & Certified Bonds gain momentum
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