米赤十字は1月6日、災害支援を強化するため、米半導体大手インテルとの協働を発表した。衛星写真等を基に発展途上国の正確な地図を作成するプロジェクト「Missing Maps」の一環として、災害に対して脆弱な地域を特定するための人工知能(AI)を用いたコンピュータビジョンモデル(CVモデル)を共同開発した。
同プロジェクトは、発展途上国において正確な地理情報が存在しないために災害発生時に適切な避難判断ができず、被害が深刻化していることを課題視。これまで衛星写真から橋を探し、地図に追加する作業を人手で行っていたが、今回インテルが開発したCVモデルは、衛生画像から橋や道路の判断や地図上への追加を自動化できる。ウガンダ南部では、同モデルを活用し、橋70か所が地図に追加された。
同社は今後、今回の知見を基に、衛星写真や人工知能(AI)を人道支援に活用する方法を、ワークショップなどを通じて広めていく。
【参照ページ】2020 CES: The American Red Cross and Intel Use AI for Disaster Preparedness
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