イタリア・トレンティーノのヴァル・ディ・ソーレにある小型スキーリゾート「PEJO3000」は12月上旬、今シーズンの開園から、同リゾート内での使い捨てプラスチック製品利用を全面禁止した。使い捨てプラスチックを禁止したスキーリゾートは今回が世界初。
PEJO3000は、2018年の来場者数が13.7万人。同リゾート内では、ペットボトル、ビニール袋、プラスチック製の食器、ストロー、小分け包装等を全面的に禁止した。同リゾートは、複数の法人で運営しているが、関係者が集まる会合で、使い捨てプラスチックの禁止を全会一致で決めた。
今回の決定の背景には、ミラノ大学とミラノ・ビコッカ大学の研究者が4月に発表した研究結果がある。同研究からは、イタリア・アルプスの主要氷河の一つであるフォルノ氷河の表面から、マイクロプラスチックが1.31億から1.62億個あることがわかった。研究者らは、マイクロプラスチックの出所は、リゾート利用者であると見ており、今回自主的にリゾート側が使い捨てプラスチックを禁止することにした。1月からは、利用者パスのプラスチック・ケースも廃止する。
【参照ページ】A SUSTAINABLE CHOICE FOR THE FUTURE OF OUR MOUNTAINS
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