鉄鋼サステナビリティ国際団体ResponsibleSteelは12月13日、ニオブ生産世界最大手ブラジルCBMMと協働で、中国での初の会合を開催。ResponsibleSteelが11月に公表したサステナビリティ認証「ResponsibleSteel Standard」の初版を披露した。
ResponsibleSteelは、鉄鋼分野のサステナビリティ認証策定NGOとして2017年から活動を開始。元BHPスチール社員で、オーストラリア鉄鋼協会やオーストラリア鉄鋼スチュワードシップ・フォーラムで幹部を務めてきたアンドリュー・マーチバンクス氏が中心となり発足した。企業やNGOが正会員として加盟でき、それ以外の政府や業界団体等もアソシエートとして加盟できる。
現在の加盟企業は、アルセロール・ミタル、ブルースコープ・スチール、フェストアルピーネ、オウトクンプ、Aperam、VAMA、BMW、ダイムラー、HBM、HSBCの10社。加盟NGOは、国際自然保護連合(IUCN)、CDP、The Climate Group(TCG)、We Mean Busienss、マイティー・アース、ファウナ&フローラ・インターナショナル、インダストリオール・グローバルユニオン。アソシエイトして、責任ある鉱業の保証のためのイニシアチブ(IRMA)、国際錫協会(ITA)、各国の鉄鋼関連業界も加盟してきており、国際的な存在感を強めている。等ともパートナーシップを締結済み。日本企業や日本の業界団体は加盟していない。
11月に策定した認証「ResponsibleSteel Standard」では、社会・環境マネジメントシステム、労働安全衛生、労働慣行、人権、気候変動、汚染・騒音、水消費、生物多様性、ステークホルダー・エンゲージメントに関する規定を設けている。各規定に設定された基準をクリアすれば、認証を取得できる。2020年から認証提供を開始予定。認証策定では、すでに認証提供世界大手もアソシエイトとして加盟している。
今回の会合が開催された中国は、世界の鉄鋼生産量の38%を占め、世界最大の生産国。ResponsibleSteelは、中国の鉄鋼業界を重要なステークホルダーと認識している。
【参照ページ】ResponsibleSteel Introduces the ResponsibleSteel Programme in China with CBMM
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