【スペイン】シーメンスガメサ、グリーン融資ファシリティ3000億円調達。欧州で広がるグリーンファインナス

　風力発電製造世界大手スペインのシーメンスガメサ・リニューアブル・エナジーは12月19日、サステナビリティ基準に適合すると判断された優遇コミットメントライン融資（リボルビング・クレジット・ファシリティ）を25億ユーロ（約3,000億円）獲得したと発表した。22銀行のシンジケートローン。今後5年間分の資金となる。

　同社は、独シーメンスが2017年4月3日に買収したガメサが前身で、シーメンスの風力タービン事業部門とガメサが統合し、シーメンスガメサ・リニューアブル・エナジーと社名を変えた。マドリード証券取引所の上場している。

　今回のコミットメントライン融資は、2022年償還50億ユーロと、2024年償還20億ユーロの2種類で構成。同社は、国連持続可能な開発目標（SDGs）の目標7「エネルギーをみんなにクリーンに」と、目標13「気候変動に具体的な対策を」に強くコミットしており、シンジケートに参加した銀行から、サステナビリティやESG水準が高いと判断された。

　シーメンスガメサ・リニューアブル・エナジーは1月、ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア銀行（BBVA）からグリーン認定された銀行保証「グリーン銀行保証」を9億ユーロ分獲得。9月には、BNPパリバから、既存の2.4億ユーロの銀行保証が「グリーン銀行保証」に切り替えられるとともに、1.1億ユーロ分の新規「グリーン銀行保証」を獲得。さらに10月、BNPパリバから、「グリーン外国為替ヘッジ」を1.74億ユーロ獲得している。

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所