パーム油認証機関RSPO(持続可能なパーム油のための円卓会議)は12月12日、RSPO加盟企業のパーム油調達農園を地図にマッピングしたツールに、マレー半島とマレーシア・サラワク州のデータが追加されたと発表した。RSPOの透明性を高める狙い。マレーシアとインドネシアは、世界的なパーム油生産国でありながら、パーム油農地開拓のための違法熱帯雨林伐採が横行。東南アジアのヘイズ(煙霧)の原因となっている。
RSPOによると、調達元のマッピング公表は、以前から検討していたものの、法的な懸念があり公表できないでいた。今回、法律面でクリアになり、公表に至ったという。公表マップには、企業名や農園名、衛星画像を使った森林カバー具合の変化、森林減少アラートの状況等まで細かく見られる。
RSPOは、2018年1月以降、地理情報システム(GIS)ユニットが、衛星画像を通じた監視を開始。マレーシアとインドネシアで、RSPO認証農園と認証を取得してない農園の状況もウォッチしている。今回、マレー半島とサラワク州合わせて300万ヘクタールのデータがモニタリング可能になった。これにより、全RSPO農園の状況が同ツールでカバーされることになった。
【参照ページ】RSPO GETS GREEN LIGHT TO PUBLISH ALL OIL PALM MEMBERS' CONCESSION MAPS
【ツール】GeoRSPO
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