旅行業界の国際業界団体、世界旅行ツーリズム協議会(WTTC)は12月3日、国連気候変動枠組条約第25回マドリード会議の中で、2050年までに旅行業界の二酸化炭素ネット排出量をゼロ(カーボンニュートラル)にするアクションプランを発表した。手段として、プラスチック使用量の削減、食品廃棄物の削減にも言及した。
旅行・観光業は、世界のGDPの10%以上を占め、業界人口は3億1,300万人。二酸化炭素排出量は世界全体の5%を占める。WTTCは、2035年までに世界の旅行・観光からの二酸化炭素排出量を50%削減する目標を掲げていたが、今回、2050年までの排出ゼロにコミットした。
【参考】【国際】世界旅行ツーリズム協議会WTTC、Climate Neutral Nowに署名。2035年までに業界CO2半減(2018年8月23日)
今回のアクションプラン「S0AR」は、科学的根拠に基づく排出削減目標(SBT)設定、省エネ、再生可能エネルギー活用、プラスチック廃棄物削減、食品廃棄物等を通じて、2050年までのカーボンニュートラルゼロを目指すもの。
WTTCは、同団体のプログラム「Sustainable Travel & Tourism Partner」を通じ、二酸化炭素排出量削減アクションに優れた旅行企業の認定制度始めている。同プログラムでは、アクションの開始宣言をする「ベーシックレベル」、環境認証や認定を取得した企業が対象の「認証レベル」、先進企業を認定する「ベストプラクティス・レベル」の3段階がある。
【参照ページ】World Travel & Tourism Council calls for commitment to sector-wide Climate Neutrality by 2050
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