世界経済フォーラム(WEF)は12月12日、2020年1月に開催する第50回年次総会(ダボス会議)が、4年連続カーボンニュートラルになると発表した。電力、交通、資源、食品の4つの分野で今年も二酸化炭素排出量削減の対策を打つ。
WEFは、ダボス会議でイベントサステナビリティの国際規格ISO20121に準拠した運営を計画。ダボス会議では、会場での使用電力を100%再生可能エネルギーで調達するとともに、断熱や証明でも高い省エネを実現している。
ダボス会議には、各国から参加者が航空機でスイスまで来場することが多いが、航空機利用からの二酸化炭素排出量も2017年から全量オフセットしている。2019年のオフセットは35,000t分で、アマゾン盆地での持続可能せな生産、中国やマリ、インドでの調理用ストーブ、スイスでのバイオガス利用等からのオフセットを購入した。会場に近いチューリッヒ空港やザンクトガレン・アルテンハイン空港まで空港自家用ジェットで来る人は20%減少。また、持続可能なジェット燃料(SAF)の利用を促進するため、関係企業と協議に入っている。
また、鉄道利用を推奨するため、鉄道を利用する来場者には、1等級座席料金の半額を返金する。ダボス会議の公用車は、90%以上が電気自動車(EV)またはハイブリッド車となっている。
資源では、サーキュラーエコノミーを考慮。2020年には廃棄物を前年比25%減を目指すとともに、使い捨てペットボトルやビニール袋を廃止する。食品は、地元で採れた植物由来の食材を前年よりも増やし、食品廃棄物を削減するためAIの活用を試す。4日間のうち1日は、「未来食の水曜日」とし、肉や魚介類を使わず植物由来のたんぱく質食材を提供する。
【参照ページ】Climate-Neutral Davos: World Economic Forum’s 50th Annual Meeting Will Be More Sustainable than Ever
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