国連の環境政策ファンドの一つ地球環境ファシリティ(GEF)は12月10日、気候変動適応で優れたアクションを実施した企業・団体を表彰する「GEF Challenge Program for Adaptation Innovation」の受賞機関を発表。9つのグループが受賞した。受賞機関には総額1,000万米ドル(約10億円)が送られる。同賞応募募集は8月に発表されていた。
今回応募機関は400以上。複数機関でのグループ応募も受け付けた。受賞機関選定は、企業やNGOでの気候変動アクションを加速につながるという観点で実施された。受賞資金は、GEFの「後発発展途上国基金(LCDF)」と「特別気候変動基金(SCCF)」から拠出。また賞金の半分以上は後発開発途上国への案件に使われた。
- 品質の高いコーヒー農家での気候変動適応:ネスプレッソ、Clarmondial、国際自然保護連合(ICUN)
- 景観気候レジリエンス基金:サウス・ポール、世界自然保護基金(WWF)米国
- 適応技術のためのイノベーション・ファイナンス:気候技術センター・ネットワーク(CTCN)、国際連合工業開発機関(UNIDO)
- 公平な気候変動適応のためのUAV(無人飛行機)/ドローン:MIT環境ソリューションイニシアチブ、CAF
- メラネシアでの小規模漁業事業者向けファイナンスツール:ウィリス・タワーズワトソン、世界自然保護基金(WWF)米国
- コーヒー・カカオ・バリューチェーンでの気候レジリエンス向けブレンデッド・ファイナンス:国連環境計画(UENP)
- 珊瑚礁保険の官民パートナーシップ:アジア開発銀行(ADB)
- 適応アクセレレーター・プログラム:コンサベーション・インターナショナル(CI)
- 平和レジリエンス、安定性、食品・水安全保障イノベーション寄付プログラム:国連開発計画(UNDP)、Global Resilience Partnership(GRP)
【参照ページ】Winners of GEF Challenge Program for Adaptation Innovation announced
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