スペイン原油・ガス大手レプソルは12月2日、2050年までに自社の二酸化炭素ネット排出量をゼロにするカーボンニュートラルを実現すると発表した。原油・ガス採掘大手で2050年までのカーボンニュートラルを宣言したのは同社が世界初。
2050年までのカーボンニュートラルは、パリ協定以降の国際目標になってきている。レプソルは今回、途中ステップとして、二酸化炭素排出量を2025年までに2016年比10%、2030年までに20%、2040年までに40%削減するというロードマップも宣言した。投資計画もこれに合わせて修正したと発表した。
同社は、すでに見えている技術でカーボンニュートラルのうち70%以上が達成できると表明。さらに今後、炭素回収・活用・貯蔵(CCUS)を含め利用できる技術を動員し、この割合を上げていくと述べた。また、それでも足りなければ、植林等の手段を通じてオフセットしていくとした。
同社はまた、今回のロードマップ設定の結果、現有資産の会計上の価値再評価を実施し、48億ユーロが新たな価値評価額となった。これにより、以前の発表額から2019年度の利益が大きく減少することとなったが、キャッシュフローには大きな影響はない模様。
【参照ページ】Repsol will be a net zero emissions company by 2050
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