年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は12月3日、株式レンディング(貸株)を停止すると発表した。貸株の実行期間中、所有権が借り手に移転し、GPIFの保有に実質的な空白状態が生じることとなり、「スチュワードシップ責任との整合性を欠く」と判断した。
株式レンディングは、株式を所有している際に、株式を一時的に貸してほしい第三者に株式を貸す行為。貸株期間中は、一般的に、借主に所有権が移るため、議決権等の株主の権利がなくなる。借主は、借りた株を活用し、「空売り(ショート取引)」に活用することも多い。
GPIFは今回、「現在行っている株式レンディングのスキームでは、貸し出した株式の『最終的な借り手』や『用途』が確認できず、透明性が確保されていない」という課題を指摘した。
但し、債券については、レンディングを継続する。
【参照ページ】株式レンディングの停止について
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