ノルウェー公的年金基金GPFGの運用を担うノルウェー銀行投資マネジメント部門(NBIM)は11月25日、物流不動産世界大手米プロロジスとの共同出資による合弁会社を通じ、プロロジスが買収合意した不動産投資信託(REIT)管理会社Industrial Property Trustが保有する合計177万m2規模の米国内物流施設127棟の権益45%を19.9億米ドル(約2,171億円)で取得すると発表した。同契約は11月21日に合意済み。2020年1月に完了する。
ノルウェー財務省は、リスクマネジメントの観点から、GPFGの不動産(リアルアセット)投資に関し、ノルウェーとの間で租税条約を締結している国、もしくは国際条約の下でノルウェー政府が税関連情報に関する権利を行使できる国で登記された不動産にのみ投資することを許可。また、NBIMは、不動産投資では、直接投資ではなく、子会社を通じて投資することを自主ルールとしている。そのため、NBIMは、以前からプロロジスとの合弁会社を通じ、不動産投資を進めている。プロロジスは、世界最大の物流不動産会社ながら、保有施設のほとんどで高いグリーンビルディング格付を受けている。
今回GPFGが権益45%を取得した実物資産ポートフォリオは、南カリフォルニア、サンフランシスコのベイエリア、シアトル、ダラス等を含む米国の物流施設127棟で構成。残りの権益55%はプロロジスが保有し、不動産のプロパティーマネジメントもプロロジスが行う。また、プロロジスは、Industrial Property Trustとの買収合意を7月に発表。同社の保有不動産資産は236棟、総額は約40億米ドル。
【参照ページ】Fund signs agreement to invest in logistics
【参照ページ】Investing through subsidiaries
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