シンガポール通貨監督庁(MAS)は11月11日、20億米ドル(約2,200億円)規模のグリーンファイナンス・プログラム「グリーン投資プログラム(GIP)」を発表した。MASは、シンガポールで中央銀行と金融監督当局を兼ねる機関。MASも加わっている中央銀行・金融当局ネットワーク「気候変動リスクに係る金融当局ネットワーク(Network for Greening the Financial System;NGFS)」は10月17日、中央銀行向けのESG投資ガイダンスを発行していた。
【参考】【国際】中銀・金融当局連合NGFS、中央銀行のESG投資ガイダンス発行。気候変動は金融リスクの発生源(2019年10月20日)
GIPは、グリーンファイナンスにコミットする運用会社を選定し、環境戦略に優れた上場企業への株式投資を拡大すると同時に、MASとしての運用パフォーマンスを向上させる考え。シンガポールは、金融センターの地位を狙っており、グリーンファイナンスを加速することで、今後の金融センターのポジションを強化できるとみている。
今回のGIPでは、資金を供給する運用会社を幅広い基準で選定する。選定基準には、リサーチ、スチュワードシップ、ポリシー、ポートフォリオ・マネジメント等多角的に環境投資能力の強化、業界全体での能力向上への貢献、シンガポールでのグリーンファンド運用資産の増加、投資プロセスへの環境要素の組込み、グリーンファイナンスを行うための組織強化等がある。
GIPの第1号プログラムは、1億米ドルを予定し、国際決済銀行のグリーンボンド投資プール(GBIP)を財源とする。
【参照ページ】New US$2 billion Investments Programme to Support Growth of Green Finance in Singapore
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