海運世界大手デンマークのAPモラー・マースクは10月29日、スウェーデン及びノルウェー海運大手ワレニウス・ウィルヘルムセンと、コペンハーゲン大学と連携し、リグニンとエタノールを混合したLEO(リグニンエタノールオイル)を燃料として用いる検討プロジェクト「LEO連合」を発足したと発表した。海運は、世界の二酸化炭素排出量の2%から3%と占め、今後も海運需要は伸び続ける模様。LEOを用いることで二酸化炭素排出量削減を図る。
リグニンは、植物細胞壁の成分で、パルプ・製紙工程やリグニン・セルロース・エタノールの生成過程で副産物として生成される。現状では発電や発熱のために焼却されていることが多いが、今回、重油の代替燃料として機能するか検討する。
今回のプログラムには、海運会社にとっての顧客となるBMW、H&M、リーバイ・ストラウス、マークス&スペンサーの4社も参画。現在コペンハーゲン大学でLEOの研究が進んでおり、2020年夏頃には実際の船舶エンジンを用いた燃焼実験を行う「フェーズ2」を開始する予定。成功すれば、LEOの量産を行う「フェーズ3」に入る。
【参照ページ】Maersk join forces with industry peers and customers to develop LEO
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