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【アメリカ】果物大手Driscoll’s、CeresとWWF展開「AgWater Challenge」に加盟。水資源保護推進

 米ESG投資分野アドボカシーNGOのCeresと国際NGO世界自然保護基金(WWF)は10月16日、両団体が推進する食品業界の水スチュワードシップ・イニシアチブ「AgWater Challenge」にイチゴ等ベリー系果物世界大手米Driscoll’sが加盟したと発表した。北米のベリー栽培サプライチェーンにおける水資源の保護を展開する。

 同社はベリーの果実栽培に大量の水を要し、主要な栽培地域のカリフォルニア州とメキシコは水ストレスが高い。今後の持続的な水資源の保護に向けた水マネジメントをビジネス上の必須条件と捉えた。

 AgWater Challengeは2016年発足。これまでの加盟企業は、ADM、ダノン、ディアジオ、ゼネラル・ミルズ、ホーメル・フーズ、ケロッグ、ペプシコ、ターゲットの8社。これに今回、Driscoll’sが加わる。世界の淡水消費量の70%は、食品業界によるもの。世界人口の半分が2025年までに水ストレスの多い地域に住むことになると予測され、同イニシアチブは最も影響力のある食料・飲料企業の間戦略的な水スチュワードシップを促進する。

 Driscoll’sは約700以上の独立農家を含むバリューチェーン全体で、短期および長期的で、測定可能な水スチュワードシップ目標を設定。具体的には以下のコミットメントを掲げた。

  • 米国全土の成長地域の水リスク評価を完了し、2021年末までに同社の果物供給計画プロセスに統合する
  • 2020年末までに、地域リスク評価、ステークホルダーへのインパクトとエンゲージメント、公共政策へのエンゲージメント、役割と責任、重要な問題と対応、内部の目標とゴールといった水政策とフレームワークを作成する
  • 主要な水インパクトを特定し、新たな目標を設定。高リスクの調達地域ごとに水インパクトを削減する
  • コミュニティレベルで水マネジメント計画への参画を希望する農家に追加トレーニングと経営資源を提供し、最も高リスク地域のすべての農家と関連する従業員にトレーニングを提供する
  • カリフォルニア州の企業同業者を招集。同州の「Sustainable Groundwater Management Act」の実施から得た知識の共有や「Groundwater Sustainability Plans」の成功に関する声を展開する

【参考】【アメリカ】ターゲットとADM、CeresとWWFが展開する「AgWater Challenge」に加盟。水資源保護推進

【参照ページ】Ceres and WWF add world’s largest berry company to AgWater Challenge

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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