国連は10月16日、国連持続可能な開発目標(SDGs)達成に向けた民間資金の動員を加速するため、グローバル企業のCEO30人で構成する新たなネットワーク「Global Investors for Sustainable Development alliance(GISD)」を発足した。GISD発足構想は、アントニオ・グテーレス国連事務総長が4月に発表していた。GISDは今後2年間活動する。
【参考】【国際】国連事務総長、グローバル企業約30人で構成する新組織GISD発足を計画。SDGsへの投資拡大(2019年5月9日)
GISDの共同委員長には、2人が選任された。
- アリアンツ(ドイツ):オリバー・ベイトCEO
- ヨハネスブルグ証券取引所(南アフリカ):レイラ・フーリエCEO
他の委員は28人。
- 年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)(日本):水野弘道理事兼CIO
- 中国工商銀行(ICBC)(中国):谷澍・行長
- カリフォルニア州職員退職年金基金(CalPERS)(米国):マーシー・フロストCEO
- シティーグループ(米国):マイケル・コーバットCEO
- バンク・オブ・アメリカ(米国)ブライアン・T・モイニハン会長兼CEO
- ピムコ(米国):エマニュエル・ローマンCEO
- Nuveen(米国):ビジェイ・アブダニCEO
- スタンダードチャータード(英国):ホセ・ビニャール・グループ会長
- AVIVA(英国):モーリス・トゥロックCEO
- エネル(イタリア):フランチェスコ・スタレイスCEO
- APG(オランダ):ロナルド・ウイスターCEO
- UBS(スイス):セルジオ・エルモッティCEO
- サンタンデール銀行(スペイン):アナ・ボティン会長
- TDCグループ(デンマーク):アリソン・カークビーCEO
- ケベック州投資信託銀行(カナダ):マイケル・サビア社長
- Swedish Investors for Sustainable Development(スウェーデン):Richard Gröttheim CEO
- ファースト・ステート・スーパー(オーストラリア):ディアン・スチュワートCEO
- インフォシス(インド):サリル・パレクCEO
- Investec Group(南アフリカ):Fani Titi共同CEO
- SulAmerica(ブラジル):Patrick Larragoiti会長
- Consejo Mexicano de Negocios(メキシコ):Antonio Del Valle Perochena社長
- Sintesa Group(インドネシア):Shinta Widjaja Kamdani CEO
- CIMB(マレーシア):Zafrul Aziz グループCEO
- サファリコム(ケニア):マイケル・ジョゼフCEO
- Pal Pensions(ナイジェリア):未定
- Eaux Minerales d’Oulmes(モロッコ):Miriem Bensalah Chaqroun CEO
- Emirates Environmental Group(UAE):Habiba Al Mar’ashi共同創業者兼会長
- バンコロンビア(コロンビア):Juan Carlos Mora Uribe CEO
国連は、SDGs達成には膨大なファイナンスが必要となると認識しつつも、民間資本については目一杯動員されており、今後の増加の余地は少ないと見ている。民間資金の動員を増加するためには、政策の変革、新たなインセンティブ付けや、組織上の状況を変える必要があるととらえている。
今回設立のネットワークは、今後2年をかけ、SDGs分野への長期ファイナンスや必要となる経営資源創出を促進するような手法を検討する。また、事業活動を通じてポジティブ・インパクト創出や、事業活動をSDGsと整合性のある形に変えていく方法についても検討する。また、国連事務総長は、同ネットワークの活動スケジュールを設定し、国連経済社会局が活動に協力していく。
【参照ページ】30 Business Titans Join UN Push to Scale Up Private Sector Investment for Sustainable Development
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