宅配世界大手米UPSは10月9日、2020年から2022年にかけ、圧縮天然ガス(CNG)トラック6,000台以上を購入する計画を発表した。合計4.5億米ドル(約490億円)を投資。Agility Fuel SolutionsからCNGを調達する。二酸化炭素排出量削減の一環。天然ガスは、二酸化炭素排出量が比較的少ないが化石燃料であることにはかわらず、今後は、植物由来や廃ガスを活用した再生可能天然ガス(RNG)への転換を進める。
UPSは、気候変動対策として、2016年以来、Agility Fuel SolutionsからCNGトラック1,700車両以上の燃料を調達してきた。UPSは、CNG対応のガストラックは、将来的に再生可能天然ガスへの燃料切り替えが可能と判断し、ガス車両の導入を進めている。最終的に再生可能天然ガスに切り替えると二酸化炭素排出量を、ディーゼル車両と比べ最大90%削減できるという。
USPは、ディーゼル車両やガソリン車両からガス車両や電気自動車(EV)に転換するために投じた資金はすでに10億米ドル(約1,080億円)に達する。同社は、2025年までに世界全体での二酸化炭素排出量を総量で12%削減する目標を掲げている。UPSは、天然ガスの補給ステーションの整備も進めており、同社運営のステーションは、米国、カナダ、英国で2019年末までに61ヶ所に増加する。
またUPSは10月10日、ドイツ連邦交通デジタルインフラ省の「ZUKUNFT. DE」プログラムを活用し、ディーゼル車両33台を、電気自動車(EV)15台、ハイブリッド車18台に転換すると発表した。これにより、最大年間200tの二酸化炭素排出量を削減できる。UPSはすでにドイツでEV型配達車両を80台導入。世界全体では低炭素車両台数は約1万台。
【参照ページ】UPS To Add More Than 6,000 Vehicles To Its Natural Gas Fleet
【参照ページ】UPS Continues To Increase Electric Fleet In Germany By Converting Diesel Vehicles
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