金融世界大手英スタンダードチャータードのシンガポール法人は10月8日、国連持続可能な開発目標(SDGs)を資金使途に限定する米ドル建て預金口座「サステナブル・デポジット」を開始すると発表した。個人口座と法人口座のどちらも可能。資金使途は、アジア、アフリカ、中等の地域を想定し、気候変動や金融や健康、教育へのアクセス等をターゲットとする。ESG評価世界大手蘭Sustainalytics(サステイナリティクス)が、サステナブル・デポジットに係るフレームワークの策定で協働する。
同社は、2019年5月に世界初のサステナブル・デポジット口座を欧州で開始し、好評を得た。スタンダード・チャータードの2019年調査「Sustainable Investing Review」では、富裕層の68%は、ESG投資を通じ、より良い将来の構築に貢献したいと回答した。2018年調査において、シンガポールでは、ESG投資を認知しており今後成長することを望む富裕層の割合が43%とアジアで最も高かった。
国連はSDGsの達成には、年間2.5兆米ドル(約270兆円)の投資が必要と試算。政府資金と銀行融資を連携させる必要を説いている。サステナブル・デポジットは、SDGs課題に着目する個人と法人の預金資金を積極的に同分野へ動員する呼び水となる。
【参照ページ】Standard Chartered Singapore launches Asia’s first Sustainable Deposit
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