ノルウェーの生命保険大手KLPは10月7日、KLP及びKLP運用子会社において、オイルサンド関連売上が全体の5%以上を占める企業からの投資引揚げ(ダイベストメント)を実施したと発表した。同社は従来、オイルサンドに関するダイベストメント基準は「30%以上」としていたが、5%以上に引き下げたため、ダイベストメント対象企業が増加した。
今回ダイベストメントされた企業は、エクソンモービル傘下インペリアル・オイル、Cenovus Energy、サンコー・エナジー、ハスキー・エナジー、Tatneft PAOの5社。KLPはエンゲージメントを続けたにもかかわらず、2℃未満目標に則した大きな改善が見られなかった。ダイベストメント額は、株式3.1億ノルウェークローネ(約35億円)、債券2.3億ノルウェークローネ(約27億円)の総額5.4億ノルウェークローネ(約62億円)。
同社は5月にも、石炭関連事業からの32億ノルウェークローネ(約404億円)のダイベストメントを実施。低炭素社会の実現に向けて資本市場へ再生可能エネルギーへの転換を促している。
【参考】【ノルウェー】生保大手KLP、404億円の石炭ダイベストメント実施。割合5%以上に基準強化(2019年5月11日)
【参照ページ】Norway’s Largest Pension Fund (over US$81bn AuM) Goes Oil Sands-Free
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