ノルウェー財務省は10月1日、公的年金基金GPFGが原油・ガスダイベストメント(投資引揚げ)を段階的に実施することを決定したと発表した。ノルウェー国会が、財務省に対し、GPFGの投資対象から原油・ガス企業を除外するよう要請が上がり、財務省が応じた形。
今回、ダイベストメント対象となるのは、英インデックス開発大手FTSE Russellが「石油:原油生産企業」と分類している企業全て。ノルウェー国会は3月、GPFGのエネルギー関連保有銘柄に関する白書を発表し、ダイベストメント意向を伝えていた。その時点では、FTSE Russellには、原油・ガス業界については「採掘企業と生産企業」という分類しかなかったが、同社はその後分類の再検討を実施。現在は、同分類は、「石油:原油生産企業」と「石油:精製企業と販売企業」の2つに分割されている。GPFG資産の運用を一任されているノルウェー銀行は9月11日、ノルウェー国会の白書に基づくと、「石油:原油生産企業」のみが今回の対象となると財務省に助言し、財務省が同意する形で今回の決定に至った。
9月中旬時点で、GPFGの投資先のうち「石油:原油生産企業」に分類されている企業は95社。当該企業への投資額は、GPFGの株式運用額全体の0.8%に相当する540億ノルウェークローネ(約6,400億円)。
【参照ページ】Decision on the definition of upstream oil and gas companies in the GPFG
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