国連開発計画(UNDP)、世界資源研究所(WRI)、Global Wildlife Conservation、Rainforest Foundation Norway、Wildlife Conservation Societyの5機関は9月25日、森林と生物多様性に関する新たなパートナーシップ「Forests for Life Partnership」を締結した。世界で最も手つかずの原始林10億ヘクタール(1億km2の保護及び再生を目指す。
今回のパートナーシップは、世界で急速に森林が消失しつつあり、それにより人間社会や生物多様性に大きな損失となってきていることに対応するもの。そのため、気候変動、生物多様性、持続可能な開発の3つを重要テーマとして設定した。世界では、2000年から2016年の間に、原始林とみなされる森林全体の9%が消失。すでに世界の森林のうち「原始林」は25%未満に減少している。さらにそれら原始林もすでに人間により消失されつつある。原始林消失の大きな理由となっているのは、木材、木炭、密猟、農業のための土地開拓。
同パートナーシップは、目標達成に向け、今後5年間で合計5,000億米ドル(約54億円)を拠出。加えて、専門ファンド「Forests for Life Action Fund」を立ち上げ、個人、財団、企業、政府等からも2億米ドル(約216億円)の資金を募る。
同パートナーシップは9月22日、活動の一環として、メソアメリカ地域の5つの重要な森林地帯を保護する「Great Forests of Mesoamerica Initiative」を発足した。今後は、30ヶ国の地域機関とも連携し、アマゾン、コンゴ盆地、ニューギニア、ボルネオ島北部や、比較的小規模ながらも重要なメソアメリカ、マダガスカル、南アジア、東南アジア等でも活動を展開していく。現地の先住民も重要なステークホルダーと位置づけた。
【参照ページ】RELEASE: Forests for Life: New Global Partnership Targets Planet’s Great Forests for Urgent Protection
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