国際環境NGOの世界資源研究所(WRI)9月24日、食品分野の気候変動緩和イニシアチブ「Cool Food Pledge」に世界銀行を含む新たに9機関が署名したと発表した。同イニシアチブは1.5℃目標に準じ、2030年までに食品関連の二酸化炭素排出量を2015年比25%削減する目標を掲げている。署名機関はすでに年間80万tの二酸化炭素を削減しており、これは自動車17万台の二酸化炭素排出量に相当する。
【参考】【アメリカ】メリーランド大学、「Cool Food Pledge」に署名。大学として世界初(2019年8月31日)
今回、署名機関に加わったのは、IKEA、BASF、ミラノ市(イタリア)、ヘント市(ベルギー)、ハーバード大学、ピッツバーグ大学、メモリアル・スローン・ケッタリングがんセンター、シアトル・チルドレンズ病院、世界銀行。2018年秋の設立以降、同イニシアチブにはピッツバーグ大学、ヒルトン、モルガン・スタンレー、ジェネンテック、マックスハンバーガー、モンデ・ニッシン、メリーランド大学、カリフォルニア大学ヘルス、Overlook、ダートマス=ヒッチコック・メディカル・センター 、ハッケンサック・メリディアン・ヘルス、バージニア・メイソンメディカル・センター、ウィスコンシン大学ヘルス、Farmers Restaurant Group等が署名している。加盟機関全体の食事提供量は年間8億tに上る。
世界の二酸化炭素排出量の約4分の1は、農業や土地利用変化(LUC)によるもの。世界の目標達成に向け、化石燃利用量の削減とともに、気候変動対策における「食」の重要性が高まってきている。レストラン、病院、ホテル、大学、地方自治体に自主的な署名を求めている。
【参照ページ】RELEASE: Companies Serving 800+ Million Meals to Give Menus a Climate-Friendly Makeover
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