国際的な食糧と土地利用分野NGOのFood and Land Use Coalition(FOLU)は9月16日、今後の食料需要増加とサステナビリティを両立するための提言をまとめたレポートを発表した。実施可能なアクションとして10個のアクションを提示した。FOLUは、2017年に設立。本部は英国。国際応用システム分析研究所(IIASA)、世界資源研究所(WRI)、持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)、持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)等がコア・パートナーとして参画している。
食糧生産と土地利用変化(LUC)は密接な関係にあり、アマゾンで発生している熱帯雨林火災でも、牛の放牧と大豆生産のための用地確保が大きな背景となっている。自然環境を保全した状態で、今後の食糧生産増加をどのように実現するかは世界的な課題となっている。FOLUは、今回、投資家が直面している食糧生産関連のリスクとして「マクロ・リスク」「事業リスク」「金融リスク」「技術リスク」「訴訟リスク」「規制リスク」「土地利用変化特有リスク」の7つを挙げた。
FOLUが示した必要アクション10個
- 健康的な常食の促進(動物性たんぱく質から植物性たんぱく質へのシフト)
- 農業生産性やリジェネーレーティブ農業の拡大
- 自然保護及び回復
- 健全で生産性の高い海洋の保全
- たんぱく質供給の多様化
- 食品ロス及び食品廃棄物の削減
- 地産地消サイクルの構築
- デジタル革命の促進
- 地方社会の所得改善
- ジェンダー平等の向上
- と人口
【参照ページ】Growing Better: Ten Critical Transitions to Transform Food and Land Use
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら