金融情報世界大手米リフィニティブは9月19日、ダイバーシティ&インクルージョン評価の高い世界の上場企業100社を選出したランキング「Diversity & Inclusion(D&I)Index 2019」を発表した。同インデックスは、リフィニティブの前身、トムソン・ロイターのファイナンシャル・リスク部門時代から実施しているもの。
調査対象は、同社がESGデータを保有する世界の上場企業7,000社超。具体的には、世界の主要株式インデックスに採用されており、時価総額が4億米ドル以上の企業で、日本企業は約350社が対象となった。「ダイバーシティ」「インクルージョン」「人材育成」「新たな論争」の4つの主要項目についてデータがある企業のうち、上位100社がインデックスに選出された。
2019年のインデックス選出企業上位100社のうち、25社は米国企業。英国とオーストラリアがそれぞれ10社、9社と続く。業界別では製薬が最多の13社。銀行・投資サービス・保険11社、電気・通信サービスが9社、家庭用製品・サービス7社となった。
同インデックスの詳細データは、同社の情報端末のRefinitiv Eikon上で閲覧可能。金融専門家による投資先企業の長期的な機会とリスク評価、ダイバーシティ観点での投資戦略強化にも利用できるとした。
インデックスランキング上位25社およびD&Iパーセンテージスコア(%)
- アクセンチュア:85.50
- ディアジオ:82.25
- カナダロイヤル銀行:79.25
- ナチュラ:79.25
- ブラックロック:78.50
- テレコム・イタリア:78.00
- ノバルティス:77.75
- アリアンツ:77.50
- GAP:76.50
- ケリング:76.00
- INWIT:76.00
- ロレアル:75.25
- UCB:75.25
- ヘラ・グループ:75.00
- メルク・アンド・カンパニー(MSD):74.75
- トムソン・ロイター:74.75
- Millicom International Cellular:74.75
- フィアット・クライスラー・オートモービルズ:74.25
- ウールワース:74.25
- スコシアバンク:74.00
- トロント・ドミニオン銀行:74.00
- ネスレ:74.00
- ロシュ:73.75
- アクシオナ:73.75
- Star Entertainment Group:73.75
日本企業では、NTTドコモが32位、資生堂が58位、ソニーが64位、富士通が65位、アステラス製薬が95社と5社がランクインした。
【参照ページ】Refinitiv Announces the 2019 D&I Index Top 100 Most Diverse & Inclusive Organizations Globally
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