IT世界大手米グーグルは7月11日、同社のAIスピーカー「Googleアシスタント」を使用しているユーザーの音声の一部を、同社従業員が聴ける状態になっていたことを認めた。英紙ガーディアンが同日、報じた。オランダ語のユーザー音声が漏出して以降、同社が調査に乗り出していた。
オランダで発生した事案では、ベルギー公共放送局VRTやWiredが音声データ1,000ファイル以上を取得し独自の調査を実施。153ファイルがユーザーの意図に反して漏出していることを掴んだ。グーグルは2017年、ユーザーが「Googleアシスタント」に呼びかけるなどして機能をオンにしていないときの音声データも録音していたことを認め、対応に追われた過去がある。しかし、今回は、機能がオンになっているときの音声データの一部が、同社従業員が聴ける状態になっていたという。グーグルによると、「一部」の割合は0.2%だという。
グーグルによると、従業員が聴ける状態になっていたのは、音声によるAI反応の改善のため。しかし、ガーディアンによると、住所等の個人情報も同時に把握することが可能であったため、本人が特定できる状態で、会話内容が聴けるようになっていた。ガーディアンは、EU一般データ保護規則(GDPR)への違反の可能性があると指摘した。
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら