米商品先物取引委員会(CFTC)のロスティン・ベナム委員長は7月10日、CFTCの市場リスク諮問委員会(MRAC)の下に気候関連市場リスク小委員会を設置することを決議したと発表した。9月19日まで委員候補の募集を行う。気候変動に懐疑的なトランプ政権でも、商品先物の金融監督官庁で気候変動リスクが取り扱われ始めた。
ベナム委員長によると、6月に開催されたMRACの会合で、気候変動関連の金融リスクについて審議が行われ、今回のアクションが決まったという。今後、関連企業、大学教授、その他ステークホルダーから有識者を招集する。気候関連市場リスク小委員会のミッションは、MRACに対し、気候関連の金融リスクや市場リスクを特定、調査し、報告すること。
同日に発表された声明では、小委員会が扱うテーマに、市場関係者の気候変動シナリオ分析改善、気候変動ストレステスト改善、コーポレートガバナンス改善、気候変動リスクアセスメントの開示等の提言をまとめることも盛り込んだ。また、リスクマネジメントや情報開示を推進するための政策提言にも言及した。
【参照ページ】CFTC Commissioner Behnam Announces the Establishment of the Market Risk Advisory Committee’s Climate-Related Market Risk Subcommittee and Seeks Nominations for Membership
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