欧州委員会は7月9日、「ハローキティ」製品で知られるサンリオに対し、競争法違反で622.2万ユーロ(約7.6億円)の罰金を科すと発表した。2008年から2018年までの間、販売ライセンスを付与している事業者が、欧州経済領域(EEA)のライセンス取得国以外で製品を販売することを禁止する契約を結ばせていた。EUの競争法では、EEA領域内での越境販売に制限を科す行為は、消費者への不利益になるとして、禁じられている。
ライセンス販売していた製品は、マグカップ、カバン、ベッドのシーツ、文房具、玩具等。欧州委員会は、競争法違反の契約を結ばせていた事実だけでなく、同契約の遵守と称して、契約先企業への監査や契約更新をしないと強制させる行為についても、競争法違反と判断した。
今回の捜査に対し、サンリオは欧州委員会に積極的な協力姿勢で応じた。そのため、罰金が40%減額された。
サンリオは、日本でも2018年12月、公正取引委員会から別件で独禁法違反に処されている。
【参考】【日本】公取委、サンリオに下請法違反の是正勧告。商品調達元に不当な要求実施(2018年12月18日)
【参照ページ】Antitrust: Commission fines Sanrio €6.2 million for restricting cross-border sales of merchandising products featuring Hello Kitty characters
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