独最大財団のベルテルスマン財団と持続可能な開発ソリューション・ネットワーク(SDSN)は6月28日、各国の国連持続可能な開発目標(SDGs)達成状況を分析したレポート「SDG Index and Dashboards Report」の2019年版を発行した。同レポートは2016年から発行しており今年で4回目。162カ国について分析した。
SDG Index 2019
- デンマーク(85.2)
- スウェーデン(85.0)
- フィンランド(82.8)
- フランス(81.5)
- オーストリア(81.1)
- ドイツ(81.1)
- チェコ(80.7)
- ノルウェー(80.7)
- オランダ(80.4)
- エストニア(80.2)
- ニュージーランド(79.5)
- スロベニア(79.4)
- 英国(79.4)
- アイスランド(79.2)
- 日本(78.9)
- ベルギー(78.9)
- スイス(78.8)
- 韓国(78.3)
- アイルランド(78.2)
- カナダ(77.9)
上位3位は、多少の順位の入れ替わりはあったが、今年も北欧3カ国が独占した。その後も欧州勢が続く状況も変わらず。日本は昨年と同じく15位だった。
SDGsの各目標では、状況が芳しくないのは、目標13気候変動、目標14海洋生態系、目標15陸上生態系の3つ。海洋生態系では、162ヵ国で最高評価の「グリーン」を獲得できた国は一つもなかった。日本は、目標4教育、目標9イノベーションでは「グリーン」評価だったが、目標5ジェンダー平等、目標12責任ある消費と生産、目標13気候変動、目標17パートナーシップでは、一番低い「レッド」の評価だった。改善度評価では、目標10不平等では、大きく後退を示す「レッド」評価となった。
(出所)SDG Index
例えば、気候変動に対する政府アクションでは、日本は、中国やインドネシアと並び「非常に不十分だった」と判断された。
(出所)SDG Index
【参照ページ】NEW REPORT SHOWS MAJOR LONG-TERM TRANSFORMATIONS ARE NECESSARY FOR ACHIEVING THE SUSTAINABLE DEVELOPMENT GOALS
【レポート】Sustainable Development Report 2019
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