第一生命保険は7月1日、ESG投資を高度化すると発表した。外国株式ESGファンドのインハウス運用を開始するとともに、以前から実施てきた未上場株式インパクト投資に加え、国内上場株式においてインパクト投資も新たに開始する。同社の運用資産総額は35兆円。
外国株式におけるESGファンドのインハウス運用では、ESGクオンツ運用会社英アラベスク・アセット・マネジメントが算出するESGスコア「S-Ray」を活用して、ポートフォリオを構築する。
【参考】【インタビュー】アラベスク・アセット・マネジメントの企業サステナビリティ分析ツール「S-Ray」。部門長が語る開発背景と将来展望(2017年9月19日)
国内上場株式でインパクト投資では、同社の株式アナリストが投資リターンと社会的インパクトの双方を両立できる国内上場企業を選定する。インパクト投資を行った企業については、社会的インパクト評価のモニタリングも実施する。進捗が期待を下回る場合には、投資先企業との対話を通じて改善を促す。
また、第一生命保険は債券運用でも、6月26日、欧州復興開発銀行(EBRD)が発行する28億5,800万ハンガリーフォリント(約108億円)のグリーンボンド(環境サステナビリティボンド)の全額と、世界銀行グループの国際復興開発銀行(IBRD)が発行する19億2,000万メキシコペソ(約108億円)のグリーンボンドの全額を購入したと発表した。年限はEBRDが5年、IBRDが10年。
大手発行体が発行するグリーンボンドは、利回りが低く、投資の旨味が少ないため敬遠する機関投資家もいるが、今回第一生命保険が購入したものは、新興国通貨建てとなっており、利回りが比較的高い特徴がある。
【参照ページ】株式運用における ESG 投資の高度化
【参照ページ】欧州復興開発銀行が発行する環境保全債への投資について
【参照ページ】国際復興開発銀行が発行するグリーンボンドへの投資について
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