金融庁は6月28日、金融機関の内部監査の高度化の方向性や金融庁の問題意識を整理した「金融機関の内部監査の高度化に向けた現状と課題」を公表した。金融機関が持続可能なビジネスモデルを構築するため、内部監査のレベルアップに取り組むよう求めた。
金融庁は、内部監査のレベルには、「事務不備監査」「リスクベース監査」「経営監査」の3段階があると位置づけ、現状を評価。その結果、大手金融機関では、第二段階から第三段階にあるが、「発見事象の背景や原因の掘り下げが十分に行われておらず、経営戦略や業務運営の改善に十分つながっていないといった課題」もあるとした。
一方、地域金融機関は、第一段階から第二段階に留まっているとした。背景には、人口減少・低収益環境下で内部監査に人手が避けないでいる課題を指摘した。
さらに第三段階を超えた第四段階として、「信頼されるアドバイザー」になる道があるとし、デジタル化やステークホルダーの要求の多様化・高度化にも対応できる内部監査を目指すべきとした。
【参照ページ】「金融機関の内部監査の高度化に向けた現状と課題」の公表について
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