サントリーホールディングスは6月下旬、コカ・コーラやネスレとともに、ベトナム政府に対し大規模なリサイクルを導入するよう促す企業アライアンスに参加すると発表した。サントリーホールディングスは2012年、シンガポール子会社のSuntory Beverage & Food Asiaが、ペプシコのベトナム子会社「PepsiCo International Vietnam Company」に51%の出資参加し、2013年には両社合弁の「Suntory PepsiCo Vietnam Beverage」を設立するなど、ベトナムでの飲料事業に進出している。
サントリーホールディングスは5月、2030年までに化石燃料由来ペットボトル全廃し、リサイクル・プラスチック素材と植物由来素材を原料にしていくことを表明した。しかし、ベトナム等の東南アジアでは、使用済プラスチックを回収するための制度やインフラが整備されておらず、2030年目標にとっての大きな障壁となることがみえている。
【参考】【日本】サントリーHD、2030年までに化石燃料由来ペットボトル全廃。rPETと植物由来PETを原料に(2019年5月31日)
今回のアライアンスでは、ベトナム政府に働きかけることで、ベトナムでのプラスチック・リサイクル体制整備を目指す。具体的な回収やリサイクルの手法については今後検討を深めていく。他にもテトラパックやNutiFoodも参画する。
ベトナムのグエン・スアン・フック首相は、社会への影響を考慮し、2025年までに段階的に使い捨てプラスチックを廃止して行く考えを示している。使い捨てプラスチック廃止が先行しているEUでも、ペットボトルについてはまだ代替品がないとして、使用禁止には踏み切っていない。アライアンス企業は、回収とリサイクルを徹底することで、ペットボトルという容器そのものの継続へとつなげたい考え。
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