チリ財務省は6月17日、同国初となるグリーンボンド国債を14億1,800万米ドル(約1,520億円)発行したと発表した。グリーンボンド国債発行では世界10カ国目で、米州では初。年限は31年。利率は3.53%で、同国の同様条件の国債発行としては過去最低金利となり、非常に注文が多かったことが伺える。
今回のグリーンボンド国債の使途は、太陽光発電、低炭素交通、低炭素ビルディング、水インフラ、生態系保護等。チリ財務省は、他の省庁と協働して、今回の発行に当たり、「グリーンボンド・フレームワーク」を整備。米州開発銀行(IDB)とESG評価機関Vigeo Eirisも同フレームワーク整備に協力した。同フレームワークは、気候債券イニシアチブ(CBI)からCBS認証を取得した。
14億1,800万米ドルのうち、5億2,300マン米ドル分が新発債。主幹事は、BNPパリバ、シティグループ、HSBC。投資家からの注文は67億米ドル(約7,200億円)と発行額の12.8倍集まり、利率のタイト化が発生した。残りの8億9,500万米ドルは、2020年、2021年、2022年、2025年、2026年、2042年、2047年に償還を迎える既発債の買換え。
【参照ページ】Chile obtiene tasa históricamente baja en exitosa emisión de su primer bono verde
【参照ページ】Chile: First Sovereign Green Bond in the Americas: Strong Investor Demand: More to come says Finance Minister Larraín
【フレームワーク】Chile Sovereign
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