英エネルギーデータ大手ブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)は6月18日、今後、世界の電力需要は62%増加するとの見通しを示した。それでも、風力発電、太陽光発電、蓄電のコストが下がり続ける結果、2050年までに再生可能エネルギーが世界の電力の約半分を占めるまでになると予測。水力発電と合わせると62%を占めるまでになる。
一方、石炭火力発電は、現状の37%から12%まで激減するとした。原子力発電も11%から7%にまで比率を落とす。
電力需要が今後大きく増える理由の一つは、電気自動車(EV)の普及。2050年までに毎年3,950TWhのEV充電電力が必要となり、世界の電力需要の9%を占めるまでになる。また新興国でのエアコン需要も伸び、2018年から2050年までの間に電力需要は2倍に増える。あらたな発電所建設に13.3兆米ドルの投資が必要となる。
再生可能エネルギーの普及が進む理由は、パリ協定達成のための大きな潮流とコストの低下。BNEFは、2030年前に石炭火力発電やガス火力発電よりも再生可能エネルギーの発電コストの方が低くなると見通した。中国でも2027年に再生可能エネルギーが最も安い電源となるとした。しかし、その後、再生可能エネルギー電源コストのさらなる削減が必要とした。
【参照ページ】New Energy Outlook 2019
Sustainable Japanの特長
Sustainable Japanは、サステナビリティ・ESGに関する
様々な情報収集を効率化できる専門メディアです。
- 時価総額上位100社の96%が登録済
- 業界第一人者が編集長
- 7記事/日程度追加、合計11,000以上の記事を読める
- 重要ニュースをウェビナーで分かりやすく解説※1
さらに詳しく ログインする※1:重要ニュース解説ウェビナー「SJダイジェスト」。詳細はこちら