食品世界大手ダノンと包装世界大手スウェーデンのテトラパックは6月11日、ネスレやヴェオリアとともに、プラスチック問題に対処するための新たなイニシアチブ「3Rイニシアチブ」を発足した。
同イニシアチブは、企業とNGOが協働して発足。NGOからは、コンサベーション・インターナショナル(CI)とサウス・ポールがアドバイザリー創業メンバーとて、BVRIOとVERRAがテクニカル創業メンバーとして参画した。
同イニシアチブは、Reduce(削減)、Recover(回収)、Recycle(リサイクル)の頭文字をとって「3R」としている。日本でも従来から言われてきた3Rと違って、Reuse(再利用)ではなく、Recover(回収)となっている。
3Rイニシアチブは、複数の活動で構成する。まず、活動の目的としては、プラスチックや包装材の責任ある消費や回収を行い、プラスチック廃棄物を削減し、自然環境への漏出を防ぐ。また、プラスチック廃棄物の新たな回収手法の開発やリサイクルプロジェクトを世界中で展開する。今後それぞれの活動の基準や、企業行動基準も制定していく。
加えて、環境クレジット制度も導入する。プラスチック廃棄物を1t回収した事業者は「1Rクレジット」が、回収してリサイクルまで実施した事業者は「2Rクレジット」がもらえる。獲得したクレジットに応じてプラスチック廃棄物を排出した事業者は、回収した事業者に支払う。これにより、回収やリサイクルの分野で、主に発展途上国で新規雇用創出を目指す。
【参照ページ】3Rイニシアチブ
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