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【国際】IATA、国際線のオフセット義務制度CORSIA導入を各国政府に要請。CO2削減の市場メカニズム

 航空会社の国際業界団体・国際航空運送協会(IATA)は6月2日、第75回年次総会を開催し、「国際民間航空のためのカーボン・オフセット及び削減スキーム(CORSIA)」の導入を各国政府に求める決議案を圧倒的多数の賛成を得て採択した。CORSIAは、航空分野の政府間国際機関・国際民間航空機関(ICAO)は、2016年の総会でCORSIAの導入を決定。今回、業界団体からも明確に後押しする意思が表明された。

【参考】【国際】ICAO理事会、国際線の二酸化炭素排出量算出・報告ルールを決定。2019年から導入(2018年7月13日)
【参考】【国際】ICAO総会、国際線への温室効果ガス排出削減制度で画期的な合意。排出権購入を義務化(2016年10月24日)

 国際航空分野では、2021年からフライトから発生した二酸化炭素排出量のオフセットが義務付けられ、オフセット分の費用負担が生じる。但し、2026年までは参加国の自発的な参加をベースとし、参加国間のフライトのみオフセット義務が課せられる。すでに70ヶ国以上が自発的に参加を表明。2027年以降は、後発開発途上国・小島嶼開発途上国・内陸開発途上国の後進国及び国際フライトが非常に少ない国を除き、全ての国が制度の対象となる。

 オフセットについては、規定に沿った代替燃料を「CORSIA適格燃料」と定め、オフセット義務分から控除することが認められており、今後、化石燃料以外の代替燃料を用いる動きが加速するとみられている。

【参照ページ】IATA AGM Endorses 5 Resolutions

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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