国際人権NGOの国際人権連盟(FIDH)と世界拷問反対協会(OMCT)が共同運営するイニシアチブ「Observatory for the Protection of Human Rights Defenders」は5月23日、タイ鶏肉大手Thammakasetに対し、労働者や人権NGOへのハラスメントを止めるよう求める声明を出した。現在、Thammakasetは、人権NGOや労働者22名を刑事・民事の双方で提訴しており、今回の声明では、司法当局に対し提訴を棄却するよう求めた。
Thammakasetは、以前から人権侵害が指摘されている鶏肉加工企業。日本の味の素や三菱商事にも鶏肉加工品を輸出していた大手Betagroにも、鶏肉を供給していたが、2017年頃に問題が発覚した後、Betagroは、Thammakasetとの契約を停止した模様。しかし、タイの鶏肉業界では、人権侵害や強制労働が蔓延しているとも言われており、タイから鶏肉関連品を大量に輸入している日本企業は、強制労働への関与のおそれがある。
【参照ページ】THAILAND: Thammakaset must end its judicial harassment of human rights defenders
【参照ページ】タイ鶏肉産業における「強制労働」:日本企業のサプライチェーン上における労働者の権利侵害
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