JR北海道は5月26日と27日、猛暑の影響で、一部列車を運休した。暑さでレールが歪み運行に支障をきたすリスクが発生したため。ダイヤも大幅に乱れ、北海道の幅広い地域で交通網が混乱した。気候変動の影響で、交通網ストップのリスクがあることが顕在化した。
5月26日は、日本全域で気温が大きく上昇。北海道佐呂間町では39.5℃を記録し、5月として全国の観測史上最高気温を更新した。それまでは、埼玉県秩父市で1993年に記録した37.2℃が最高だった。帯広市、池田町、足寄町でも38.8℃だった。5月27日も、各地で最高気温が35℃を超える猛暑日に。北海道帯広市でも35.8℃だった。
猛暑によるレールの影響は、具体的にレールとレールのつなぎ目にあらわれる。熱で膨張するレールは、適切なつなぎ目の幅を実現するため、夏と冬で幅を変えている。JR東日本は、6月中旬に冬仕様から夏仕様へと変えていたが、今回は冬仕様のまま猛暑を迎え、レールが予想以上に膨張し、レールを変形させてしまうおそれが出ていた。
JR東日本は、5月26日に道東訪問を中心に43本を運休。5月27日には、特急列車24本と普通列車83本の計107本を運休または部分運休した。
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