英金融規制当局のイングランド銀行健全性監督機構(PRA)は5月22日、損害保険会社向けに、気候変動の物理的リスクが企業財務に与える影響を分析するためのフレームワークを提示した。PRAは、今後数十年間で自然災害による損害保険金支払は増加するとみており、物理的リスク考慮と対応を促す狙いがある。
今回提示のフレームワークはまず、損害保険会社に実施すべき6つのステップを示した。順番に「分析の事業上の目的特定」「マテリアリティ特定」「背景リサーチの実施」「利用可能なツールの評価」「インパクト測定」「報告とアクション」。「分析の事業上の目的設定」では、時間軸の意識も重要だとし、「1年から5年」「5年から10年」「10年以上」等の尺度で分析すべきとした。
物理的リスクを把握するための手段としては、「専門家判断」「ハザードマップ」「フットプリント」「大災害モデル」の4つを示した。また各々について、具体的なケーススタディも示した。
【参照ページ】A framework for assessing financial impacts of physical climate change: A practitioner’s aide for the general insurance sector
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