金融インデックス開発世界大手米S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは5月21日、グローバル、欧州、オーストラリア、日本の主力インデックスをユニバースとする新たなESG株式インデックス「S&P500 ESGインデックス」シリーズを発表した。同社は4月8日、先駆けて米国市場の主力インデックス「S&P500」にESG要素を加味した新インデックス「S&P500 ESGインデックス」をリリース。他の地域のものも近々公表すると表明していた。
【参考】【国際】S&Pダウ・ジョーンズ、「S&P ESGインデックス」新発表。まずS&P 500 ESGインデックス(2019年4月11日)
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスはすでに2016年、S&P500を含む主力インデックスを親インデックスとし、RobecoSAMのESGスコアでウエイトを傾斜させたESGインテグレーション型の「S&P ESG Indexシリーズ」を発表。現在は「S&P ESG Factor Weighted index family」の名で管理されている。
【参考】【国際】S&PとRobecoSAM、世界初のESG単独ファクターインデックスを発表(2016年5月7日)
今回発表された新たな「S&P500 ESGインデックス」は、ネガティブスクリーニングとベスト・イン・クラス(ポジティブ・スクリーニング)を組み合わせたインデックス。たばこ、問題性のある武器、国連グローバル・コンパクト(UNGC)、同社が新たに開発した「S&P DJI ESGスコア」の4つで投資除外規定を設けるとともに、同じく「S&P DJI ESGスコア」を基に各セクターでスコアの高い順に銘柄を組み入れていき、親インデックスS&P500の各セクターの時価総額合計の75%を満たす企業まで含める。
今回新たにリリースしたのは、グローバル株式インデックス「S&P Global 1200」、欧州株式インデックス「Europe 350」、豪株式インデックス「S&P/ASX 200」、日本株式インデックス「S&P Japan 500」をユニバースとする「S&P500 ESGインデックス」。各々、「S&P Global 1200 ESG」「S&P Europe 350 ESG」「S&P/ASX 200 ESG」「S&P Japan 500 ESG」という名称が付けられた。他にも、カナダ、韓国、中東・アフリカ、中南米新興国、アジア太平洋先進国等でも同様の手法でインデックスを構築し、「S&P ESGインデックス・シリーズ」は全部で22のインデックスで構成される。
S&P Japan 500は、初期時点で245銘柄で構成。構成ウエイト上位10銘柄は、トヨタ自動車、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ソニー、武田薬品工業、三井住友フィナンシャルグループ、本田技研工業、NTT、リクルートホールディングス、JR東海、三菱商事。
【参照ページ】S&P Dow Jones Indices Launches Global ESG Index Series Based on Core Regional and Country Benchmarks
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