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【国際】ESG投資推進ShareAction、銀行に対し、海運業界の低炭素化促進を要請。信用リスクや対話強化

 英ESG投資推進NGOのShareActionは5月14日、銀行に対し、海運業界の低炭素化を促すよう求める報告書を発表した。さらに銀行の株主や債権者である投資家に対しても、銀行に対してプレッシャーを強めるよう求めた。海運業界は、世界の経済発展に伴い、現状のペースでいけば2050年までに二酸化炭素排出量が1.5倍から3.5倍に増える見通し。

 海運業界の国際機関である国際海事機関(IMO)では、すでに大気汚染物質である硫黄酸化物(SOx)の規制を強化したが、続いて二酸化炭素排出量を2050年までに半減させるという規制も検討されている。ShareActionは、銀行や投資家に対し、IMOでの議論を後押しするよう求めている。特に、昨今海運業界は、設備投資や負債比率の上昇等の財務リスクが増しており、銀行に対し気候変動リスクという新たな財務リスクへの対応を強めるべきとした。

 今回の報告書では、銀行に対し、パリ協定と整合性のある海運業界への融資の実施、海運業界への信用リスク評価において気候変動リスクの埋め込み、IMO目標に違反する海運企業への融資禁止、特に石炭運搬海運への依存度が高い海運企業への石炭ポリシーの適用の4つを要請した。

【参照ページ】Banks and investors must have shipping on their radar to be true climate leaders

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株式会社ニューラル サステナビリティ研究所

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