ブルネイのハサナル・ボルキア国王は5月5日、4月に発表した厳格なシャリーア刑法による死刑判決に対し猶予を命ずると表明した。同法では、同性愛行為や不倫行為に対し、シャリーア(イスラム法)に基づく厳格な刑を科すことを規定しているが、人権侵害だという声が国際的に活発化し、同国王資本系のホテルへの宿泊ボイコット運動等へとつながっていた。
【参考】【ブルネイ】政府、同性愛行為や不倫行為に最高石打ち死刑。外国人にも適用か。国際社会非難(2019年4月6日)
ボルキア国王は、今回、同法が国際的な反発に会っていることを初めて認めた。そのうえで「多くの疑問や誤解がある」とし施行を猶予するとした。同国王は、すでに世俗法での刑法規定でも死刑判決に対する執行は猶予されていることを引き合いに出し、今回の猶予の合理性を述べた。しかし、人権NGOらは、国王による執行猶予だけでは不十分で、同法そのものを廃止することを求めている。
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