風力発電国際業界団体の世界風力会議(GWEC)は4月17日、風力発電メーカー側動向を対象とした2018年の結果を発表した。風力発電タービンの市場シェア首位は、デンマークのヴェスタス。またタービン方式では、ダイレクトドライブ方式への期待が高まる中、2018年時点ではギアを用いた従来型方式が圧倒的なシェアを占めた。
市場シェアでは、首位ヴェスタス(20.3%)、2位は中国のゴールドウィンド(13.8%)、3位はスペインのシーメンス・ガメサ・リニューアル・エナジー(12.3%)、4位はGEリニューアルブル・エナジー(10.0%)で、この4社でシェアの5割を超す。その後は、中国Envision(8.4%)、独エネルコン(5.5%)、中国Mingyang(5.2%)、独Nordex Acciona(5.0%)、 中国United Power(2.5%)、中国Sewind(2.3%)、インドのSuzron(1.8%)、独Senvion(1.8%)、中国Windey(1.7%)の順。中国勢が数多く出てきていることがわかる。日本勢は1社もなかった。
タービン方式では、従来型が69.7%、ハイブリッド型が3.7%。これに対し、ダイレクトドライブ型は、PMG DDが20.8%と多数で、EESG DDは5.8%と少数派。各分野のトップメーカーは、従来型高速ギア方式はヴェスタス、従来型中速ギア方式はMingyang、ダイレクトドライブはゴールドウィンド。
また、各国での新規発電所での風力発電タービン数は、英国が最多で3,950基。その他、ドイツ、デンマーク等、大規模化しやすい洋上風力発電が多い国が上位に付けた。世界平均は2,452基だった。
【参照ページ】GWEC: 1 in 5 wind turbines installed by Vestas in 2018, according to new market intelligence report
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